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《賢者の石対策本部:みんなで幸せになろうよ》

谷地田ヴァルゥと、梧香月さん、日和小春さんの合作世界です。 原作で不遇なヤツ、不憫なヤツ、”双子の月が廻る世界”でみんな幸せになろう。

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『赤い涙 中編』 (香月)

まさか裏でわけるなんて思わなかった。
私が突っ込むことじゃないけど、君ら、本当に何回目?

石投げんといてくださいorz

====================================
 
 熱を帯びた溜め息が、お互いの鼻先を擽った。こくん、こくん、とお互いの唇を滑りあう生命の水を飲み干して。
 ようやく唇の熱が離れても、すう、と引いた銀の糸に、また体の芯に熱が生まれて高鳴った。
 初めてなわけではなかったが、2人きり夜を過ごした回数はまだ指で数えられる。
 少し温度の低い唇が、頬を滑って耳たぶを甘く食んだとき、吐息交じりの消え入りそうな声を漏らして、アカネは白い喉を仰け反らせた。
 それを待っていたかのように、耳から白い首筋へ、首筋から細い鎖骨へ、産毛をなぞるように、けれどときどきはほんの少し甘い痛みを走らせて、レアシスはゆっくりとアカネの体を味わっていく。

 喉元まで上がりかける声と、体の中でじりじりと疼き出す熱を堪えながら、アカネは回した腕できゅ、と彼の襟を握った。彼は怖いくらいに優しいキスを落としていく。不思議な感覚。嬉しいような、切ないような、……やっぱりほんの少し、怖いような。

 いつのまにかワンピースの肩ひもが解かれて、赤いリボンがはらりと白いシーツの上に広がる。それを横目で見て、アカネの頬がさらに赤く、胸元から覗く肌はぱあ、と桜色に染まった。
「あ……う……」
「隠さなくていい。綺麗だから」
 無意識のうちに胸元で手を組もうとするアカネの、細い指を捕まえて。胸元から顔を上げ、鼻先が掠めるほどに瞳を近づける。たまらずに目を逸らすと、くすり、と笑みが漏れた。
 肌で感じる部屋のややひんやりとした空気に、体の脇を擽る黒衣の裾に、そしてかすかな衣擦れの音に、段々と夢を見始める。ひどく優しくて、空を飛ぶような夢。あるいは温かな水の中を泳ぐ夢。

「んっ……あ……」
 アカネより一回り大きな手が、優しく太腿の外側を撫でる。薄いガラスに触れるように、壊れ物を優しく包むように、触れるか触れないかの距離を保ちながら、ゆっくりと。つま先を撫でて、くるぶしをなぞって、ふくらはぎを軽く揉むようにして、膝を温める。
「あ、…あ……」
 太腿で円を描くように愛撫した指は、すい、と離れて腰に回された。焦れったい、切ない熱が込みあがってアカネの身体を焼く。自然と涙が浮かんでくる。温かい雫がシーツに零れ落ちるより先に、気づいたレアシスが唇で拭った。
 潤んだ目で見上げると、彼はゆっくりと微笑んだ。向き出しの白い肩に手を添えて、ほんのり冷えた肌を温める。もう一度、唇が胸元に降りてきた。
「身を捩らないで。楽にして……そう」
「んっ……」
 ぴきん、と伸びたアカネのつま先を解すように、もう一度、太腿をなぞる。ふう、と力が抜けて自然と身体がシーツに沈む。

 熱を帯びてきた指先が、今度は肩を撫でていく。柔らかい二の腕を通って、指先を捕まえる。優しく握り合ってから、また肩の線をなぞる。もどかしい手つきで、擽るような指が胸の脇を、脇腹を愛撫していく。
 胸元を指先が掠めたとき、アカネが息を呑んだ。
「……期待した?」
「~~~っ」
 真っ赤になったアカネが、黒衣の胸元にどん、と拳を打ちつけた。いつもの意地の悪い笑み。もう、やっぱりいじわるだ。
「そうむくれないで。……大丈夫、愛してるよ、アカネ」
 そう言って手を止めて頬に、啄ばむようなキスをもらう。もう、と膨れっ面を向けるけれど、頬の温度は下がってくれない。身体の熱も、……冷めてくれない。
「………せつないから……その……」
「大丈夫。ちゃんとする」

 レアシスは初めて身を起こす。黒衣の布を留めていた紋章のボタンを外して、自らローブ調の上着を肌蹴た。闇の中に浮き上がった白い肩と胸元には、まだ消えない傷が残っている。
 アカネは目を細めて、顔を赤らめながらレアシスを見上げ、おずおずと手を伸ばした。「痛くない? つらくない?」とは聞けないから。
 微笑んで、応えるように、身を倒して。唇を重ねてから、柔らかな胸に顔を埋める。
 レアシスの頬が熱い。雪原の谷間をなぞるように、柔らかい熱が当てられる。自然と溜め息が漏れて、また夢心地になる。天井なんか見えない。もっと遠く。遠くに飛んで行きそうになる。
「……ぅ、あ、ああっ……」
 柔らかい熱が、雪原に咲いていた桜色の蕾を撫でた瞬間に、ずっと堪えていた声が唇を突いてしまった。一度、壁が破れてしまうと、もう直せない。それがきっかけになっていたように、身体の中を熱が巡る。切ない気持ちが暴れて、どうしようもなくなって、胸元を擽る髪を頼りにレアシスの頭をかき抱く。
 夢中で胸に顔を寄せる様は赤ん坊のようなのに。赤ん坊を愛しむ気持ちとは裏腹に、甘い痛みと熱が、雷が走ったように身体の中心から頭の先までを貫いた。
 目に涙が溜まる。もう切なくて声も出ない。

 雪原を滑る熱とは別に、レアシスの手がまた身体をなぞっているのに気が付いて、アカネははっとした。お腹を包んだ手は、もっと下の方へ伸びていく。そのまま指先が、草むらを探し始めた。
「やっ、そこは……きたないから……」
 弾んだような、か細いような声で、呟くように言う。ふ、と笑ったレアシスは顔を上げて、アカネの耳元に唇を寄せた。
「君の身体に汚い場所なんてない」
「あ……」
 うなじに吐息がかけられるのと、レアシスの指が身体の中心に触れるのは、ほぼ一緒だった。自分でも信じられないくらい、甲高い声が漏れる。大事な真珠を愛でる手はそのままに、レアシスは仰け反った細い首筋に顔を埋める。
 汗で濡れたシーツと、覆い被さった彼の熱い体とに挟まれて、もうどこから自分の身体だったのかわからない。このまま熔けてなくなりそう。夢に熔けてしまいそう。
「んっ、いや、レアシス、一人でなんて……っ!」
「大丈夫。先に、よくなって……」
「んん……、あ、ああ、あああっ」
 シーツを握り締めたまま、掠れた声の悲鳴が漏れた。ぴきん、と細い足の指先が緊張して、ベッドのスプリングに身体が跳ねる。それをやんわりと抑えるように包み込んで、波に酔いしれるアカネが帰るのを待った。
 花の咲いた胸元が大きく上下する。閉じた目の合間から、雫が零れている。今度は指でそっと拭った。
「はあ、はあ……」
「お疲れ様」
「レアシス……」
 目元に、頬に、唇に、優しいキスの雨が降ってくる。また切なくなって、アカネは横たわる彼の身体にしがみつく。
 温かい。心地いい。夢ならいつまでも覚めなければいい。でも、夢じゃない。あなたは確かにここにいる。心臓の音が聞こえる。確かに時を刻んでいる。
 しなやかな腕が、またアカネを捕まえる。こつん、とお互いの額が触れ合った。
「今度は、一緒に……」
「……ええ」
 上気した頬を押さえて、でもかみ締めた幸せに、
「……一緒になろう?」
 そう言ってもう一度、キスをした。









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*COMMENT-コメント-
▽負けた……ガックシ
ぱーるるは、まだまだタンパクでしたねえ。完敗だ……。
れーくん、いぢわる~~。
アカネの産みの親としては感無量です。でも、何も”僕にください”の次ページで”ああっ”とかやらんでも……。
古いですけど、”ホテル・カリフォルニア”で行きましょう♪
▽そう、前に『リカバリー』があるのが問題
「おま、ちょ、言った側から…」とか思いながら。でも載せちゃった。てへ。(てへじゃねぇよ)

いやいや、私は俗物的な書き方しかできないのでぱーるるが羨ましい。
ちなみに陛下のポリシーは「最初は優しく、最後は激しく」らしい。いや、よくわからんけど。
▽あかねれー記念てんぷれ
さらにピンクなものに変えてみました。これより激しくなると、もう黒xホットピンクのデザインにしちゃうぞ☆?
▽(*//)キャッ(*//)キャッ(*/-・)ゝチラッ(*//)ヤッパハズカシィ・
れーくん…鼻血が出そうになっちゃったじゃないか…っ!
早起きした朝、らぶいちゃを見れて小春は幸せですっ☆
でもてっきり…昨日の話の流れから、最後は立ったり、上に乗ったりするのかな…なんて…えへ。(…)
れーくん激しくするんでしょ?笑
焦らすのうますぎるよ君っ(ちょ)
アルのときはどきどき+にやにやしっぱなし。
レアシスの時はじれじれしっぱなし。
そんな感じですっ☆←

れーちゃんもテクニシャンだなー…。
▽じゃあ代わりに……
すおみろいに立ったり乗せたりさせてみましょうか? (清純な小春ぱーるに何という教材を提供しているんだ、うちら……)
▽だって
あかねれーはかしるなと違って(比較的)清純派だもん(何をほざいている)。基本的にれーくん紳士(のつもり)だし。
まあ、Contactの直後とかは溜まってるだろうから知らないけどね(待てコラ)。

この後、まだ考えてないけど後ろをやってみるか?(オイ)
▽わ、わ、わた

わたくし、なんてコメントしたらよろしいのおねえさまたち!!///

キャハ━━━━(#゚ロ゚#)━━━━!!!!!!!!!!!!
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すおみろい  『Baby Morning, Baby Night』  『Be Ambitious, Boys!』  『標野行き』 『Calling』   (上) (下) (おまけ) 『玉響詞(タマユラノウタ)』   『Honey suger hummingbird』 『すみれ色の指輪』 ぱーるる 『しろたえの』 『Agnus Dei』 『Sanctus』 『Kyrie eleison』 『夜の瞳』 『狼の宅急便』
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シュアラ編
エイロネイア編 らーじー 『風を悼み』 『禊の苑で』 『重なる月に寄せて(その1)』
目次(香月)
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