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《賢者の石対策本部:みんなで幸せになろうよ》

谷地田ヴァルゥと、梧香月さん、日和小春さんの合作世界です。 原作で不遇なヤツ、不憫なヤツ、”双子の月が廻る世界”でみんな幸せになろう。

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白い花の歌(その4)

夜の底の青い荒野の真ん中の、人気のない打ち捨てられた石の塔。その一番底の底。チリンチリンと涼しい音を立てながら姿を変える無数の光の窓に囲まれた夜の地下室。私はこの部屋に来てずっと、窓をのぞき続けてまるで独り言のように上の空で星の歴史を呟いていたサクヤさんが、今初めてまっすぐに私の目を見つめ返している。

「都さん。あなたが来てくれて今やっとわかった。あの子が私の前から消えて、どこに行ったのだろうと考えずにいられなかった。考えても仕方ないのに、ずっとあきらめきれなかった。でもあなたのおかげでわかったの。ありがとう」
私はサクヤさんが何を言っているのかわからなかった。正気になんて戻りたくない。慰めなんか要らない。やっと泣けたのだ。泣かせておいて欲しい。この夜の底で思う存分涙に暮れていたかった。鷹ちゃんに逢いたくて、夜の白い花の野を走って来たのだ。サクヤさんは一番会いたくなかった人物だ。なぜあなたがいるの。なぜ鷹ちゃんがいないの。

「あの子、船を作りに行ったのね。そしてあなたに会いに行ったの。あなたがいるから。あなたの時間に行くために、私の時間から消えてしまった」

 じゃあ今、鷹ちゃんはどこにいるの。力が入らない。冷たい石の床に座り込んで、身体を起こす元気がない。

「順番に話しましょうね。一緒に来て」
 サクヤさんは私の横に跪くと、両腕を両開きの窓を開けるように開いた。新しい光の窓。その光の中で深呼吸をするように両腕を頭の上に上げて、すうっと身体の両側に下ろした。塔の底の石の部屋は、窓の中の明るい風景に変わっていた。地下なのに窓から光が溢れている。サクヤさんは私の手を取ると助け起こした。
「さ。来て。この星の最後の朝よ」

 外光を取り込む窓と別に暗い窓が無数にあった。黒い背景の中で輝線が図形を描いている。
「私たちの科学は数式を使わない。幾何学の図形と音楽、色で事象を現すの。これは、謂わば設計図と航海図」
「航海図?」
 泣き過ぎて頭が痛い。まだぼおっとしている。きっとひどい顔をしているに違いない。
「内戦が起きてもう船を作れなくなった時、ミギワは残った子供をどうにか星から逃がす方法を考えていた。この塔はその実験室。私は孤児で、ここに匿われていたの」
「何から逃げていたの?」
 澪さんを追い詰めた白装束の集団のようなものを想像した。

「いろんな立場の人が私を追ったわ。ほら」
 地下室に2人の子供が駆け込んで来た。黒い髪の少女と銀色の髪の少年。少年は何か叫んでいるが、私には言葉がわからない。少年の声に壁の大きな黒い窓をのぞき込んでいた人物が立ち上がった。今までその人に気付かなかった。ガッシリした身体付きの黒髪の男性。男性、なんだと思う。この星の人々に地球の基準を当てはめると。それにしても、人の姿も服装も建物の作りの感じも、地球に似ている。多分、言葉さえ覚えれば奇妙な服装、習慣の外国人で通用するだろう。重ねた布やベルトの意匠は中央アジアか中国の少数民族というイメージだ。言葉はもちろん一言もわからない。日本語は特に母音の種類が少ない言語らしいが、多分私には発音できない音がいくつも混ざっていた。

「あの人がミギワ。私の義理の兄。3人の姉と5人の叔母は探査船に乗って銀河系の向こうに行ってしまった。母は私が生まれた時に亡くなった。ミギワは私の一番上の姉と結婚したの。そして孤児になった私を養女にしてくれた」
 彼らには私とサクヤさんが見えないようだ。黒髪の少女は一言もしゃべらない。固い表情で押し黙っている。ミギワと呼ばれた男の人は床に膝をついて少女の手を取ると、顔をのぞき込んで何か話しかけている。

「私の一族は女性しかいない。儀式で仮の配偶者を選んで子供を持つけれど、男性は家族に迎えられない、そんな家系だったの。天文学と数学と暦を司る、宗教のような科学のようなものを扱う一族。祭祀のような、教師のような役割」 
 黙りこくった少女を、ミギワと銀の髪の少年が何とか説得しようとしているようだ。その瞬間、塔が揺れた。窓に届く光が明滅している。

「この星の最後の時間を宣告したのは私の一族。”星読み”と呼ばれていたわ。私たちは、ある限られた範囲だけど別の時間が読める。だから探査船に乗せられたし、内戦のどの部族も私たちを欲しがった。王家に意見できる権限を持っていたけど、実際には何の決定権も与えられていなかった。私たちは、王家に飼われていたのよ」
 飼われる。住吉のサクヤさんは結界に縛られていた。塔の底のサクヤさんは星の運命に縛られている。私は結界を守る役割に縛られている。
「この塔に連れて来られた時、私は何もわからなかった。ミギワが何をしようとしているかもわからなかった。あの子と2人で、綺麗な色や音楽で図形を描いて遊んでいた。出来上がった絵が何を意味しているかもわかってなかった」

 少女たちに背を向けて、サクヤさんがさっきまでミギワが屈み込んでいた黒い窓に軽く触れた。窓の中に次々に光の図形が現れて、窓の中に並んだ。タロットカードのように、一枚ずつサクヤさんが開いていく。
「これは探査船のエネルギー炉の計算式。これはゲートの空間式。こちらは船の転送装置の変換数列……」
 何と洗練された科学理論だろう。端正で均整の取れた図形。曲線をなぞり続け、色を変え続ける輝点。
「私たちは教師として理論を教授したけれど、翻訳し切れない部分がどうしてもあった。近似し切れない。他の人たちに伝えられない。私たちにしか読めない、星の座標があった」

 背後でまた塔が揺れた。くちびるを噛み締めて動こうとしない少女を、ミギワが抱き上げて石段を登り始めた。少年が先導して駆け上がる。
「都さん。私たちも行きましょう。これが始まりだったの。私は何もかもは説明できないけれど、あなたの疑問の幾分かの解答になるわ」

 地下からの石段を登り切って塔の地階に出た瞬間、私は思わず両耳を手で押さえて床に座り込んでしまった。大音響。いや、音じゃない。音波。電磁波。何だろう。圧倒される。目眩と耳鳴り。頭が割れそうだ。
 ミギワと銀の髪の少年は天体望遠鏡のように見える巨大な機械を操っていた。望遠鏡の下に丸い台。台の真ん中に置かれた椅子に少女が縛られて座っていた。やはり一言も声を出さない。黙って怒っている。いや、悲しんでいる。彼女は裏切られた。また騙された。利用されて捨てられる。また大事なものを失ってしまう。

「この機械は」
 私は質問しようとサクヤさんを振り返って、ギクリとした。椅子に縛られた少女と同じ表情をしている。
「この機械は、探査船に設置された転送装置と同じ原理なの。移住先の星に着いた時、大気圏を横切って着陸するのが難しい場合が多い。大気の摩擦で燃えたり、着陸船が岩山に衝突したりする危険を避けるために、人間や荷物を変換して、エネルギー波にして、地上で再構成する」
 どんな理屈かわからない。船で地上に降りるのと、エネルギーに化けるのと、どちらが危険か見当もつかない。

 塔がまた揺れた。塔の外壁に無数に空いた窓から閃光と爆発音が伝わって来る。

「まさか。船が無いから」
「そう。一番近い生存可能な星に子供を転送したの」
「近い星」
「そう。地球よ」
「いつの地球。ヒトはいるの。空気があったとしても氷河期や恐竜や、ヒトがいたとしても子供だけで言葉もわからないのに」
「でも。それでも。星と一緒に砕けるよりいい。ミギワはそう考えたのよ」

 サクヤさんは私の手を取って銀色の丸い台に上がると、少女の横に立った。
 少女が、まっすぐにサクヤさんを見ている。見えるの? この少女とサクヤさんはどれほどの時間を隔てているの?

 丸い台を囲んでいた銀色のアーチがゆっくりと周り始めた。ますます音が大きくなって、鼓膜がビリビリする。なのに囁くようなサクヤさんの声は届く。
「万にひとつのチャンスにかけて、星の子供たちを時空の向こうに放り出した」
「無事に着いたの?」
「無事かどうかは。何人かは追えたわ。でも行方のわからない子供もたくさんいた」
 私は耳鳴りに負けないように叫んでいたが、サクヤさんの話し方は静かだった。
「地球のどこに着いたの?」
「いつのどこ、と言うべきね。できるだけ安全なところを探したつもりだったけど、運命までは読めなかった」
「読めなかった?」
 少女にまっすぐ見つめられながら、少女をまっすぐに見つめ返しながら、サクヤさんが答えた。
「私が読んだの。どこの座標に送るべきか」

 頭上を超えてゆっくりと回転する銀のアーチの下で、サクヤさんが告白した。
「私が彼らの運命を決めてしまった。私たちの一族が座標を決めた。探査船の行方も、転送球の数値も」
「最後の子供たちを送り出す頃には、私もわかっていた。だからミギワとこの星に残るつもりだった。責任を取って見守りたかったの。あの子を地球に送ったら、ミギワと2人で塔で子供たちの先の時空を解析して、ひとりひとりの行く末を見守るつもりだった」

 アーチが描く銀の球体の外はますます眩い光と強烈な音に包まれていた。装置のせいなのか戦闘の爆撃なのかもはやわからない。球体が何度もかしいだ。

 回転するアーチの間をくぐって銀色の少年が球体の中に駆け込んで来た時、少女が初めて叫んだ。
「ミギワ!」
 少年は少女の手を取って何かなだめようとしている。
「ミギワ!」
 少女は少年の方を見ようともしない。球体の外に手を伸ばしている。アーチの回転速度がますます上がって外が見えなくなった。球体の内部空間が閉じると、外の音が一切聞こえなくなった。さっきまでの耳鳴り、振動、地響きが嘘のようだ。
「ミギワ!」
 少女は縛られた座席から精一杯腕を伸ばした。球体の内部がどんどん明るくなる。少年は庇うように包むように少女を抱き締めた。
「ミギワ! ミギワ! ミギワ!」

 ふいに、床が消えた。床も天井も、球体の内壁も消えた。隣にいたはずのサクヤさんも、少女も少年も消えた。
 星降るような宇宙に、突然放り出された。自分の身体も、消えた。ただ、意識だけ。宇宙に浮かんでいた。

 そうか。ここが、竜宮さまの世界。竜宮さまはここから来たのか。金の瞳銀の髪の姫は、ここに来たのか。

 納得して安心した。そうか。私も、ここに来たかったんだ。時間のない音もない空間。ここなら安全だ。何も心配することもない。ここならお腹が空かない。寂しくない。なぜならここは、すべてに繋がっているから。

 手を顔の前に持って来たけど何も見えない。足を動かして見たが何も感じない。私は目だけだ。あるいは心だけ。ただ星の間を漂っている。良かった。私は安心して瞼のない目を閉じた。

 その瞬間。星が大きく揺れた。いや、歪んだ。星々が流れて円弧を描いたと思うと、暗幕が破けるように、目が眩む眩しい空間に放り出された。
 
 上も下もない空間。それでも身体が、意識が、急流に飲み込まれてもみくちゃになるのがわかった。流される。もんどりうって、あちこちにぶつかって揺すぶられる。ふっと一瞬、身体が軽くなったと思うと、私は滝の上にいた。

 落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる落ちる

 落ちながら、私の前に次々と窓が開いていった。サクヤさんが両腕を広げた開けてくれた窓のように、窓の向こうの光景が見える。違う時間、違う土地、違う星。吹雪の台地。深い森。建物が密集した街。見たことのない乗り物。見たことのない空の色。目まぐるしく場面が切り替わる。大きな本を押し曲げてページをバラバラと繰るように、次々に違う時間が見える。海の中。魚が話しかけてくる。色とりどりの潅木の花が咲く荒野。織物の帽子と外套を来た人々がこちらに挨拶している。彼らは猫のような大きな眼と顎まで届く長く垂れた耳、ふさふわした大きなしっぽを持っている。宇宙を行き交う船。岩窟に組み立てた小屋の暮らし。緑の水の中で身体を丸めて眠る人々。トカゲにしか見えない人。青い肌の人。ピンクの髪に緑の耳の人。空を飛ぶ魚。巨大な昆虫。湖の中に作られた都市。

 ここはどこ。ここはいつ。私は誰。どこまで落ちればいい。

 ふいに落下が止まった。サクヤさんが私の腕を掴んで、隣に立っている。立っていると言ってもその足元は見えない。私たちの両側の風景は相変わらずものすごい速度で流れている。
 
 黄色い空。黄色い木々。紫の岩。不思議な言葉。不思議な光景。

「しっかり立って。流されないで。私を見て」

 滝の途中で浮いている。でもサクヤさんに支えられた腕を頼りに、何とか身体の感覚を取り戻した。

「な、何が起こったの?」
 声は何とか出た。出たと思う。滝の轟音に負けずにサクヤさんの耳に届いたらしい。
「私とあの子がエネルギー派に変換された途端、塔ごと転送装置が破壊されたの。だから再更生が不完全になった」
 相変わらずサクヤさんの声は静かだ。
「あの子と私で、再構成の度合いが違っていた。あの子は実体化できたけど、同じ時間に留まれない。別の時間に飛んでしまう。飛べば、元の世界では身体が消えてしまう」
 鷹ちゃん!
「私も留まれないけど、複数の時間に同時にいるらしい。そういう時、私の身体は透明に見えるらしいの。自分でもコントロールが利かない」

「何度も時空を超えて、でもどうやら私はただ流されているだけではないようなの。私とあの子は、散らばった星の子供を探している。行方を追っている。そして時々、すれ違う」
「すれ違う」
「ええ。何度もすれ違い、何度も出会い、何度も別れた。いろんな形で」

 滝の流れの中に、いろんな鷹ちゃんが見える。いろんな場所で時間で笑っている鷹ちゃん。そしていろんな時間の中のサクヤさん。

「別の時間の中にいるあなたは互いに見えるの? どこにいるかわかるの?」
 サクヤさんは滝の流れをスクリーンに、次々の光の窓を開けた。
「見えない。私はどうやら自分は見えないようなの。自分と、自分のごく近くの存在。だからどこに行けばあの子に会えるか、私にはわからない」

 私の手をサクヤさんがぎゅっと握って、私の眼をのぞき込んだかと思うと、滝が消えた。
 私たちは、夜の底の塔の中で、塔の天辺に空いた穴から夜空を見上げていた。

「私の時間では、あなたは鷹ちゃんに会えたのね。結婚して、子供を育てて」
 サクヤさんは首を傾けた。最初に地下室で会った時のようにぼんやりした表情で。
「いいえ。いえ、でも会えたわ。私は早く行き過ぎてしまった。そして違う存在になってしまった」
「違う存在?」
「水の流れに入って、気が付くと大きな樹の中にいた。すぐにわかった。そこで待っていれば星の子供に会えるって。そしていつか、あの子が来るって」
「星の子供」
「ここから私が送り出し、放り出してしまった子供。転送装置が不完全だったせいで、その子の声が重力を歪めてしまう。都さん。あなたは、その子孫だったのね」

 火星と木星の間に広がる小惑星群。そのもうない星からあの銀色の球体で飛ばされて来たのだ。金の瞳と銀の髪の姫は。サクヤさんと鷹ちゃんは、姫を探して私の世界にやって来た。サクヤさんは姫が現れる何千年も前に着いて待っていた。鷹ちゃんは姫の子孫で、姫の力を受け継いだ私のところにやって来た。何のために?

「船を作りに行った。そう言ったわ。鷹ちゃんは時々、私に会いに来てくれたけど、いつもあちこちを飛んでいて、何をしていたのかわからなかった。鷹ちゃんは何をしていたの」
 サクヤさんは首を傾けて、夜の底に立っていた。
「未来の星の子供に会いに行くため。その子の住む星が、また壊れるとわかったから。そこへ行くために、未来に船を作るために、航行理論のコマをひとつ、進める必要があった」
 あの論文か。鷹ちゃんは高校を中退してアメリカにさらわれた。博士号になんかちっとも興味無さそうだったのに、ひょいと行ってしまった。あの時書いた物理の論文が、いつか宇宙を渡る船につながるのか。

「あなたは未来が見えるんでしょう? その子は、助かった? 鷹ちゃんの論文は間に合ったの?」
「ええ」
 サクヤさんは微笑んだ。この夜の底に来て、今初めて、サクヤさんの笑顔を見た。

「それで、多分、私たちは解放されたんだと思うの。私はどうしても、あの子に消えない身体が欲しかった。ひとつの時間で一生を全うできる人生を上げたかった。それで、今、ここに」
 サクヤさんはお腹を撫でた。

 私は頭をガンと殴られた気がした。
「え。その中に? お腹の中に鷹ちゃんがいるの? 生まれて来るの?」
 サクヤさんがにっこり笑った。
「あなたの知っているあの子かはわからないけど、でも、あの子よ。もう途中で消えたりしない。時間を超えたりしない。普通の身体。能力が普通かはわからないけど」
 そう言えば、もうない星で見た銀色の髪の少年も空を飛んでた。でもとりあえず三次元世界の住人にはなれるらしい。

 良かった。よくわからないけど、良かった。涙がまたボロボロ出て来た。鷹ちゃん、良かった。良かったね。

「サクヤさん、あなた、帰らなくちゃ。こんなところにいたら、赤ちゃん産めないでしょ」
 今度は私がサクヤさんの腕を掴んだ。
「ええ。でも仕方ない。待つわ。今はここで待つしかない。でも大丈夫」
 サクヤさんが微笑んでいる。
「いろんな時間を行き来しながら、私とあの子は互いの座標から引っ張り合ってバランスを取っているようなの。私たち2人だけじゃない。いろんな時空にいる星の子供たちの存在も」
 
 促されて、私は塔の外に出てきた。青い荒野を囲んで白い岩山が並んでいる。
「ここはミギワが作った時間の狭間。私とあの子は、星の子供たちの行方の座標を知っている。もうない星の光の絵を、新しい世界の技術に翻訳して船を作って会いに行くために、時空を行き来している」
 サクヤさんが岩山のひとつを指差すと、岩壁の天辺がきらっと光った。目印に結んで来た、メイさんの絹のショールだ。
「帰り道はわかるわね? 私はここで待つ。あの子を信じてる。あの子はあなたに会いに行った。都さん、あなたを信じてる」

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