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《賢者の石対策本部:みんなで幸せになろうよ》

谷地田ヴァルゥと、梧香月さん、日和小春さんの合作世界です。 原作で不遇なヤツ、不憫なヤツ、”双子の月が廻る世界”でみんな幸せになろう。

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『GLORIA』 EPISODE7    香月


*注意事項*
・完全にただのサービス章なだけです。
・身体的にも精神的にも18歳未満の閲覧を禁止させていただきます。
・最初に言った通り、あかねれーのときのような、Rシーンでも綺麗に書こうという努力は一切、惜しんでいます。
・ヒーローは基本、社会不適応者です。間違っても尊敬してはいけません。
・てめぇ、何書いてんだという突っ込みは一切、受け付けません。
・背後に注意しながらお読みください。


なお、別に読まなくても次の話には十分通じます。
私(わたくし)、一切責任を取りませんので、自己責任でお読みください。
では、逝ってらっしゃい。

=======================
 
「んっ……」
 深く、食らいつくようなキスの後、不意に唐突にカシスは唇を離す。いつもとは明らかに違う態度に、ルナは閉じていた目を薄く開けた。
 唇の端を吊り上げたカシスの朱眼が、目の先で嘲笑っている。
「……何?」
「何だ……夜伽のときに考え事をするのはやめたのか?」
 ルナの緑青色の目が大きく見開かれた。
「……私、そんなに冷めてた?」
「ま、毎回とは言わねぇがな」
「……ごめんなさい」
 罪悪感が胸を占めた。眉間に皺を寄せて、顔を背ける。
 くつくつと、いつもの笑い声が漏れて、くいと顔を近づけられる。長い指が頬と顎をするりとなぞった。
「夜の楽しみ方を教えてやるよ。俺の言うとおりにしろ」
「……また何か嵌める気じゃないでしょうね」
「さぁ? 何かとやかましい女を染めるのは悪かない気分なもんでな。
 ……頭の中を真っ白にしろ。何も考えるな。体の力を抜け……まだだ。神経を緩めろ。ああ、そうだ。いい子だ」
「ふっ、んん……」
 カシスは唇を滑らせて、耳たぶを軽く食む。ルナの小さな唇から、溜め息のような吐息が漏れた。
「身体を波に任せろ……、言葉を聞くな。俺の声だけ聞いていればいい。集中するのは熱と波だけだ」
「ん……」
 頬を滑った舌が、ぺろりとルナの唇をなぞる。そのままじわじわと、味わうように唇を食んでいく。少し冷たい温度の柔らかな感触が歯列を舐めて唇の内側を蹂躙する。熱と波が身体の中で膨れ上がる。鼓動が早くなる。
 ひくり、と足の爪先が自然と動いて、太ももが擦れた。
くっ、と低い笑いが漏れる。いつのまにかスリットの隙間から、長い指が忍び込んでいた。
「ぅ、んんんぅ……っ!」
「くっくっく……、キスだけでもう濡れたか? 立派にお前が女だ、って証拠じゃねぇか」
「ん、あ……やっ……、やあ、あああ……っ!」
 遠慮のない指が彼女の身体をかき回す。濡れた水音が、侵入する熱が、容赦なく波になって身体中を翻弄する。
「くっくっく、あんまり身をよじらせるな。それともそんなにいいのか?」
 声にならない声が、掠れて唇から漏れていく。もがくように震わせた身体は、しかし、のしかかった長身に意味もなく嘲笑された。
 スリットの裏側から、ローブを止める要がかちり、と外された。身をよじるとそのままするり、とあえなくローブは床に落ちる。首もとのスカーフは甘噛みした唇で外される。何でこんな無駄に器用なんだか。
「何だ、隠すな。今さらだろ?」
 自らのシャツの胸元を肌蹴ながら、低いテノールを耳元で響かせる。いちいち耳元で囁くんじゃない。厄介な。
「ん……」
 素肌の胸が触れ合って、甘い快感が爪先を震わせる。……今までこんなに気持ちよくなったことなかった。あえて何かを考えようとしていたのかもしれない。流されてしまうのを恐れて。
 ついには生まれたままの姿になって抱き合った。一度、唇を絡ませてから、彼は唐突に身体を離す。
「……?」
「抱け、と言ったのはお前だろう? 世の中の条件はフィフティ・フィフティだ。俺をその気にさせてみろ?」
「なっ……」
 笑みに歪んだ口元は、明らかに楽しんでいる。舌なめずりをする狼の鋭い眼光に、耐え切れなくて枕の中に顔をうずめた。
「……私、やっぱり不幸だわ」
「ああ、いっそそのまま奈落に落ちろ。楽になるぜぇ?」
 負けん気の強いルナの眉がつり上がる。頬を染めながらむ、と声を漏らした彼女は弾かれるように身を起こすと、白い首筋に腕を絡ませた。
「ん、ん……」
「……ふ」
 目を閉じたまま唇を押し当てる。目を閉じたままだったから少しだけずれた。半開いた冷たい唇が、巧みに誘う。眉間に皺を寄せながら、ルナはおずおずと舌を差し出した。
 ……ディープじゃなかったといえ、何でティオのときはすんなりできたのか。
 鋭すぎるんだ、こいつの目は。
 すっ、とカシスの目が動く。彼は自分の中に入り込んできた小さな舌を軽く噛んだ。
「っ!」
「……今、何を考えた?」
 反射的に唇を離したルナと目を合わせるようにして、朱い瞳が屈み込む。表情はしたり顔のまま、それが何だか余計に背筋を寒くする。
 くい、と手を引かれて、その瞬間にはお互いの位置が反転していた。
「っ!」
 暗闇のシーツの上に、色のない、真っ白な肢体が惜しげなく曝されていた。この位置関係だと余計に目につく。
 窓から入る月光が彼の白髪を銀に光らせる。色があるのは細めた鋭い瞳だけ。鮮やかな朱が、唯一、雪の彫像の中で光っていた。
「どうした? 俺が欲しくないのか?」
 ――こっの……!
 シーツに爪を立てて、ルナは諦めたように首を振った。なるたけ顔を見ないようにして、彼の真っ白な胸板に顔を埋める。
「……っ、くっ……」
 白い首筋に、恐る恐る舌を滑らせる。初めてカシスの表情がわずかに動いた。
 下に目を向けないようにしながら、白い身体をそろそろとまさぐる。胸元を舐めて、足の付け根に手を添えて、少し骨ばった身体に柔らかな胸を押し付ける。
「ん、んん……」
「……ああ、いいぜ。続けろ」
 カシスの珍しい、少し鼻にかかった声がはやし立ててくる。自然と胸の奥から熱が込み上げて、指を動かした。きりっ、と耳元で音がする。彼が奥歯を噛み締めた音だ。
 しばらくしてから、冷たい手が細いルナの腰を掴む。
「……いいぜ。乗れよ」
「……」
 口の端に浮かんだ笑みが心底、憎たらしい。でも、今さら熱の篭った身体に逆らうこともできない。
 するり、と身体をずらして、おずおずと一番熱い熱に触れる。悲鳴にならない悲鳴を飲み込んで、ゆっくりと腰を下ろして――
「……ん、ふわきゃっ!?」
 唐突に下から真上に突き上げられた。跳ねた身体に力は入らなくて、繋がった部分はそのままに、前のめりに倒れてしまう。
 くい、と背中を持ち上げた小柄な身体の胸の中心に、カシスは顔を埋めた。速い間隔で熱を打ち込みながら、色づいた蕾に舌を這わせる。くすぐるというよりも、じっくりと味わい尽くすような。舐める、噛む、転がす、むしゃぶる。
「う、ん、…あ、あ、あああっ……もっ……」
「くっくっく……、どうした? もうか? それとももっと激しいのがお好みか?」
「くっ、う……ふううっ……!」
 襲ってくる快感の波が、身体中を焼き尽くした。広い肩に捕まりながら、ルナは唇を噛んで耐えていた。何だかこのまま、されるがままにされているのは負けな気がする。そう思ったときには、ほとんど無意識の内に彼の頭を抱いて、首筋に噛み付いていた。
 ぞわり、と白い肌に鳥肌が立った。
「……何だ…、くっ、どこで覚えた?」
「……あんた、しか、いないでしょ……。はあ……、フィフティ・フィフティって言ったのはそっちよ」
 にたり、と薄い唇がつり上がる。一際深く、熱がルナの身体を貫いた。体格差というものがあるのに、この男は私の身体を壊す気? ……末期だ。それでもこの快感が欲しくてたまらない。
「いい女になったじゃねぇか。趣向を凝らした甲斐があったってもんだ」
「……あっそ。……んっ……!」
 耳たぶを食んでから、その内側に唇を埋められる。吐息を直で受けながら、鼓膜が低いテノールに刺激された。
「愛してるぜ、ルナ」
「!?」
「生憎、他の女じゃあつまらなくなっちまってな。
 お前が欲しい。俺のものになれ、ルナ。お前のすべてを、俺に寄越せ」
 ……今の自分の顔を鏡で見たくない。こいつには、見えてない? 見えてないわよね? 見られたら死んでしまう。
 何で今さらになってそういうことをのたまうのか。見えない鎖で縛って、何度となく快楽を植え付けて、子供まで産ませた挙句に言うことか? 順序がまるっきり逆じゃないか。そもそも……
 ……やめた。
 こんな台詞を吐かれたところで、昔の私は一蹴していただけだ。それさえもお見通し。まったく、嫌になる。
 どうということはない。結局、この台詞一つ、言うタイミング一つさえ、全部最初からそのつもりだったんだろう。
 なら、
「……私は私よ。誰のものでもないし、誰のものにもなれないわ。あんたの命令で生き方を変える、なんて出来るわけがない」
「……」
「……でも」
 首筋に噛り付く力を強くする。
「でも……その"私"でいいのなら……。いいわ、あんたの側にいる」
「……いい答えだ」
「っ、んんっ!」
 止まっていた体の中の熱が急に速く滑り出す。油断していた。突き上げられた身体が跳ねて、また白い肢体の上に倒れこんだ。
「あ、ああ、ん、ああああっ」
「お前はそのままでいろ。誰のものにもなるな。もっと、俺を楽しませてくれ」
「ん、く……勝手な、ことを……っ」
「嫌なのか? お前が欲しいのは事実だぜ?」
 憎らしい。くつくつとした笑いが、嫌味に響く。くそう、悔しい。何でこんなヤツに惚れてしまったんだろう。
「くっ……」
「っ、あ、え……?」
 急に熱を引き抜かれ、ルナの眉が八の字に歪む。喪失感がぎゅう、と心臓に届いた。だが、カシスは腕を回してころんとルナをソファの上にうつ伏せに転がした。ぐい、と背後から回した手に、小ぶりな胸がわし掴みにされる。うなじにぬめった水音と熱が立った。
「つっ、う……っ! あ、ああんっ!?」
 熱の冷めない身体の中を、一気にまた杭が貫いた。一番奥の部屋に確かな感触を与えながら、杭は己の存在を刻むように彼女の中をかき回す。
「ん、んん……っ、う、あ……カシスっ、もう……っ」
「……ああ、いいぞ。俺もだ」
「ん、あ、あ……あああっ」
 ぴきん、と全身が緊張した。ぷっつりと堤防を破壊して、波が身体中を翻弄する。浮き上がりそうになった身体を、カシスの白い腕が自分の身体に固定する。
 身体の一番深い中心に、最後の熱が広がった。


 気を失っていたのは一瞬だったと思う。
 意識を取り戻したのは、白い胸板の中でのことだった。わざとしかめっ面を作って、高鳴った胸を抑え込む。
「よう、おはようさん」
「……私、寝てた?」
「いや? 数秒、気絶してたけどな。で、初めてセックスで気を失った感想はどうだ?」
「……最悪」
「俺は最高の気分だな」
 ああ、もういい。もうわかったから、そのくつくつとした笑いをやめろ。尚更、素直になれなくなる。
「……汗掻いた」
「流しに行くか?」
「……」
 少しだけ迷って、頭一つ分高いところにある彼の目を盗み見る。ああ、もう未だもって楽しんでる。
 ……もういい。なら、私もこの歪な家族を思い切り楽しもう。
 こっそり溜め息を吐いてから、白い胸に額をひたりと擦りつけた。
「あん?」
「……一緒に?」
 喉の奥で、笑う声がした。ぐい、と肩を抱かれて上を向かされる。細められた朱眼が正面からルナを射抜いた。
「そいつをご所望なら、断る理由はねぇな」
「ひゃっ!?」
 湿ったシーツからひょい、と片腕で抱き上げられる。担ぎ上げられる、と言った方が正しいかもしれない。
「……後でシーツの交換手伝ってよね」
「誘ったのはお前だろ? 自分のケツは自分で拭くんだな。こっちは流してやるが」
「馬鹿」
 じっとりとした声で言ってやる。それで堪えるようなヤツじゃないけども。
 くつくつと笑いを堪えているカシスに、ルナは唇を尖らせた。廊下を運ばれながら、じっと考える。
「……カシス」
「あ?」
 きゅ、とシャツの裾を握る。この体制でよかったかも。これなら顔が見えない。
「……私も、たぶん、好き。愛してる」


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*COMMENT-コメント-
▽おわあああああああ
とうとう出たよ。この5文字! ……感動。このカップルで聞けると思わなかった。感涙。
カシス、やっぱかわいいよ。
▽まあ
言おうと思えば言えるんです。あっけなく。
ただ2人とも愛情に懐疑的なせいでタイミングを誤ると余計こじれてしまう。カシスはこの2年、タイミングを計っていたんですね。
▽やっぱりカシスも鯉する男?
実はかわいいヤツじゃん。
好きだ……。
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目次(ヴァル)
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織姫のお仕事
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イドラ編 あかねるーver.  『茜さす』  『玉章の』  『ぬばたまの』  『真菰刈る』  『吾ぎ妹子の』  『シュアラの休日』  『天雲の』
いずみるーver. 『夢一夜』   『はじめの一歩』 外々? 『グレイの冬空』 『リィンの探検記』 『舞初め』 『忍ぶれど』 『色出でにけり』 『未遂』 『Fly me to the twine moon(その1)』 『ラプソディー(その1)』
すおみろい  『Baby Morning, Baby Night』  『Be Ambitious, Boys!』  『標野行き』 『Calling』   (上) (下) (おまけ) 『玉響詞(タマユラノウタ)』   『Honey suger hummingbird』 『すみれ色の指輪』 ぱーるる 『しろたえの』 『Agnus Dei』 『Sanctus』 『Kyrie eleison』 『夜の瞳』 『狼の宅急便』
3つ子&小町ズ&あるびー 『山笑う』 『魂100まで』  『明日に架ける橋』 『疳の虫 虫の知らせ』 『鈴猫』 『鬼灯(カガチ)』
あかねれー 『リカバリー70%』 ありしん
シュアラ編
エイロネイア編 らーじー 『風を悼み』 『禊の苑で』 『重なる月に寄せて(その1)』
目次(香月)
「姫おり」過去編
嘆キノ森シリーズ
『嘆キノ森』
 正面左右背後
 出口1
『嘆キノ森-PSI-missing-』
     

カルミノ編 前夜祭 『Happily Ever After』01 1日目 『Happily Ever After』02 『Happily Ever After』03 『Happily Ever After』04 『Happily Ever After』05 2日目 『Happily Ever After』06 『Happily Ever After』07 3日目 4日目 祝宴 お茶会  『romanesque』
イドラ編 あかねるーver.  『flying』  『アイルキスユー』  『輪舞-revolution-』

かしるな 『奈落の花』  EPISODE1  EPISODE2  EPISODE3  EPISODE FIN 『Trikstar』 『モノクロのキス』 Side:L 『GLORIA』    EPISODE Final 『TRANSMIGRATION』
あかねれー 『Never more』  Ⅰ.undelete 『I'll be there』   final 『FRIENDS』     『mezzo forte』     『赤い涙』     『too late? …』  Side:R   Side:A  Final!
ありしん 『瑠璃の鳥』    
シュアラ編 『Front breaking』 『Dell'oscurità per brillare』 『End symptom』 【露癒の祀】 拾壱>拾弐
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